私が学生だった頃と比べると、誰もが手軽に質の良い教育に触れられる時代が来たと思います。教育が均等に行き届くという点では、喜ばしいことでしょう。
しかし、１つ提起したい。それは「わかりやすい解説・指導がないと勉強ができない」人になっていないかということです。
つまるところ、そのような人は真の意味で勉強したことになっていないのではないか？自立を果たしていないのではないかと思うのです。
わかりやすい、目から鱗の指導をしてくれる人は、２４時間３６５日あなたのそばにいれるわけではありません。そんな自分にとってのヒーローがいなくなったとき、果たしてその人は未知の課題に対して立ち向かえるのでしょうか？
そうである以上、やはり重きを置くべくは自学自習だと思うのです。未知の課題に対して、まずは自分でできるところまで取り組んでみる。
もちろん壁にぶつかることがあります。これ以上考えてもらちが明かない・・・そういう時は素直に先生の教えを乞えばよいのです。
どういう考えで、どのような方法を用いれば課題を解決できるのか。それらを先生から学び、自分の生きる糧とするのです。
時にはたった１問の問題に対して１時間近く考えることだって必要です。数学は往々にしてそのようなことがあります。
今を生きる若者には、自立する精神をどうか忘れずにいてほしいと思っています。
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